永遠の0(金曜ロードショー)
井上真央ちゃんとの夫婦シーンはこの時間が永遠に続けば良いのにと思いました。
その後の展開を考えてもとても美しい瞬間でした。
なによりこういう時代があったこと、忘れてはならない。
そのためにもこの映画があって良かったと思います。
宮部の想いは受け継がれてく…
大切にしていきたいと思います。
ひさしぶりにたくさん泣いたなぁ…。
遮光
中村文則さんの作品を読んだのは初めてでした。
又吉さんが紹介していた本。
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 単行本
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又吉さんが記す文庫の帯には「もし、世界に明るい物語しかなかったら、僕の人生は今より悲惨なものになっていたでしょう。自分の暗い部分と併走してくれる何かが必要な夜があります」の文字がありました。
主人公が正直狂ってる作品で、いまこの視点で見えてる景色は本物か、それとも主人公の幻想なのかが曖昧で読んでる間中意識がグラグラしました。
なにをもって普通と表現すればいいのかはわかりませんが、まともじゃない感じがとても怖かったです。
ただ、又吉さんがこの作品を好んでいるのがなんとなくわかったように思います。
ほかの中村さんの作品も読んでみたいと思いました。
タイプライターズ~物書きの世界~
朝井さんから又吉さんへのメッセージが素敵だ。
「お話されるほど一文字も聞き逃したくないと思わされました」
「生来の作家性、羨ましいです」
現役の若い作家さんにここまで言わしめる又吉さん流石だ。
わがままな本棚Ⅰ・Ⅱ
関東ローカルだった番組。
MCはオードリー若林さんとピース又吉さん。
簡単に番組を説明すると、作家さんと一緒に本棚を作っていくというものでした。
まずは又吉さんと作家の町田康さん。
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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又吉さんといえば、この本って感じしますね。
その又吉さんが選んだ「人間失格」の隣に置く本として町田さんが選んだ本。
内田百聞「タンタルス」
- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 福武書店
- 発売日: 1991/03
- メディア: 文庫
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梅崎春生作品集
- 作者: 梅崎春生
- 出版社/メーカー: 沖積舎
- 発売日: 2005/05
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多和田葉子「献灯使」
- 作者: 多和田葉子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 単行本
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最後は又吉さんが選んだ本。
西加奈子さんの「サラバ」
- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/10/29
- メディア: 単行本
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- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 小学館
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「サラバ」はたしかアメトーークの読書芸人でも紹介されてましたよね。
私も読んでみたい本です。
続いて、若林さんと作家の平野啓一郎さん。
まず若林さんが手にしたのはドフトエフスキー「罪と罰」
- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
- メディア: 文庫
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- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
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私は諸事情により光文社版で今年はじめて読みました。
なかなか古典文学は読みなれてないと難しいですね。
その隣に置く本として平野さんが選んだのはカミュ「異邦人」。
- 作者: カミュ,窪田啓作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1963/07/02
- メディア: ペーパーバック
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実は私いま、これを読んでます。
又吉さんの「第二図書係補佐」でも出てくる本です。
続いて選んだのはフランソワ・モーリアック「テレーズ・デスケルウ」
- 作者: フランソワ・モーリアック,若林真,遠藤周作
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/05/09
- メディア: 文庫
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ミシェルウエルベック「闘争領域の拡大」
- 作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,中村佳子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 89回
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最後、若林さんが選んだのは貫井徳郎「私に似た人」
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/04/08
- メディア: 単行本
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その続編(?)として放送された「わがままな本棚Ⅱ」
今回は又吉さんの選んだ「春琴抄」からはじまり、最後は若林さんの選んだ「限りなく透明に近いブルー」まで繋げる、その間の本を選ぶというものでした。
いっしょに本棚を作成する作家さんは辻原登さんと絲山秋子さんです。
谷崎潤一郎「春琴抄」
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/02/02
- メディア: 文庫
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辻原さん
ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
- 作者: ベルンハルトシュリンク,松永美穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05/28
- メディア: 文庫
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絲山さん
中勘助「鳥の物語」
- 作者: 中勘助
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/01/17
- メディア: 文庫
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若林さん
吉田修一「パレード」
- 作者: 光田和伸
- 出版社/メーカー: 青草書房
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
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辻原さん
光田和伸「恋の隠し方」
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/04
- メディア: 文庫
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絲山さん
庄野英二「星の牧場」
- 作者: 庄野英二,長新太
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2003/10
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- 作者: カフカ,池内紀
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1987/01/16
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辻原さん
中上健次「岬」
- 作者: 中上健次
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1978/12
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- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/15
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本棚を作家と作るこの企画、とても面白いと思いました。
一冊なにか本を選んで、その本の隣に置くなら、またその隣は・・・
何人かでやってみると新しい発見がありそうですね。
ここで紹介されていた本も読んでみたくなりました。
それにしても又吉×若林
この並び可愛すぎませんか??
おふたりとも小動物系ですね。
あまりの可愛さに思わず「又吉 若林」で画像検索したらさらに可愛い画像出てきました↓↓
ナイルパーチの女子会
人との距離感に戸惑うことがある。
近づきすぎるかなって思いすぎて、離れすぎてしまったり…。
ちょうどいい距離感というものをうかがってしまうところがある。
ましては私は女子大出身だから、とくにそういうことには敏感だ。
自分の中の欠点に気づいて、その隙間を同性で埋めようとしてもそれは所詮赤の他人である。
ほころびが出てくる。
それでもひとりで生きていくには何ももっていなさすぎる。
男女の距離感よりも、女同士の距離感のほうがもっと複雑なんだと思いました。
- 作者: 柚木麻子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/28
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「ナイルパーチの女子会」は同性の友人が作れない2人の30歳女が主人公。
柚木麻子さんの作品を読むのは初めてでした。
最初めちゃめちゃおもしろかったけど、途中に真織が変貌していくところから辺から盛り込みすぎな気がしました。
あと、栄利子のキャラも極端すぎる気がして…。
それでも先が気になりすぎてページをめくる手を止めることはできませんでした。
ここで起きてることまではいかなくても、それに近い行動人は知らず知らずのうちにやってしまってるのかもしれない。
そう思うと、とたんに怖かったです。
柚木さんの作品では個人的には「ランチのアッコちゃん」も気になってます*1。
しくじり先生前田由紀先生
元whiteberryのYUKIちゃんが絵に書いたような反抗期むかえてたようだ。
「夏祭り」でヒットするも、“大人の敷いたレール”通りには生きたくない、と。
whiteberry解散後はソロに転身するも、大人たちの「ソロデビューしませんか?」の声にはまたおもちゃにされてしまうからと、独自路線で進もうと決意。
「夏祭り」を封印して、1からひとりでやっていこうと頑張ったようです。
下積みが無かったことがコンプレックスだったこともあり、バイトをしながら音楽活動をしていたそうです。
…そして迷走すること実に7年間。
彼女を救ったのはあれだけ歌うことを拒んだ「夏祭り」。
「夏祭り歌ってくれませんか?」の言葉だったそう。
皮肉なことですが、でも回り道をしたことで気づけたことだからより、彼女にとって“音楽”とは何かが身にしみて理解できたのではないかと思います。
それから、以前有吉反省会でも取り上げられておりましたが、「夏祭り歌ってくれませんか?」のオファーは200本。
いまではとても伸び伸びと「夏祭り」を歌い上げてました。
かつての自分を振り返る前田さんの目にはうっすら光るものがあり、私もなんだかもらい泣きしそうになりました。
ある意味生き方がとてもパンクな人だなあーと思いました。
『億男』
- 作者: 川村元気
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2014/10/15
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主人公は昼は図書館で夜はパン工場で働く男。彼は弟の借金の肩代わりをきっかけに些細なことで口論となり妻は一人娘を連れて家を出て別居状態。
そんな彼が宝くじで3億円当てることから物語ははじまります。
私はいちばん『万佐子の欲』の章がグッときました。
万佐子と一男の図書館での出会いも素敵です。
「あなたが今、心の底から欲しいものは何?」
万佐子の問いかけに、私自身もわからないと思いました。
人間“欲”があるから生きられる。“欲”があるから前に進める。
読んだあとは自分なりの『お金と幸せの答え』を考えてしまうと思います。