ナイルパーチの女子会
人との距離感に戸惑うことがある。
近づきすぎるかなって思いすぎて、離れすぎてしまったり…。
ちょうどいい距離感というものをうかがってしまうところがある。
ましては私は女子大出身だから、とくにそういうことには敏感だ。
自分の中の欠点に気づいて、その隙間を同性で埋めようとしてもそれは所詮赤の他人である。
ほころびが出てくる。
それでもひとりで生きていくには何ももっていなさすぎる。
男女の距離感よりも、女同士の距離感のほうがもっと複雑なんだと思いました。
- 作者: 柚木麻子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 単行本
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「ナイルパーチの女子会」は同性の友人が作れない2人の30歳女が主人公。
柚木麻子さんの作品を読むのは初めてでした。
最初めちゃめちゃおもしろかったけど、途中に真織が変貌していくところから辺から盛り込みすぎな気がしました。
あと、栄利子のキャラも極端すぎる気がして…。
それでも先が気になりすぎてページをめくる手を止めることはできませんでした。
ここで起きてることまではいかなくても、それに近い行動人は知らず知らずのうちにやってしまってるのかもしれない。
そう思うと、とたんに怖かったです。
柚木さんの作品では個人的には「ランチのアッコちゃん」も気になってます*1。