「変身」
又吉さんの「第2図書係補佐」読みました。
- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 97回
- この商品を含むブログ (85件) を見る
とても素晴らしかった。私もこんな文章書きたいなあ。
これから何度もこの本を開きたいと思います。
ここで紹介されている本を読んでみたいと思い、手始めにカフカの「変身」を読みました。
- 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/07/28
- メディア: 文庫
- 購入: 18人 クリック: 359回
- この商品を含むブログ (362件) を見る
そしてそのあと、もう少しカフカを知ってみようと思いカフカについて書かれた「絶望名人カフカの人生論」を読んでみました。
- 作者: フランツカフカ,Franz Kafka,頭木弘樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/10/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
読んでみるとなるほど「変身」の主人公ザムザとカフカ自身重なる部分が多いのだと分かりました。
働きたくないと感じてる部分や、父親をよく思ってないところとか(虫になったサムザは父親が投げたリンゴで致命傷をうけてしまうことから)。
「変身」を読んですぐは意味がわからなかったのですが、ジワジワと恐ろしく思うようになりました。
それは、虫になったことよりも両親や妹の態度の変化にです。
なにも救われることなく最後をむかえるこの話。
でも、だからこそ私はこの作品が好きだと感じるのです。
明るいとは言えないこの小説。
カフカの背景を知るとより愛おしくなりました。
ネガティブもたまには人を救うこともあるんだなあ。
そして、文学の道に走る人はやはり変わり者がおおいのだ、と実感しました。